川御座船
川御座船は、
その名のとおり河川で使用する
将軍や大名の御座船を指します。
幕府や諸大名が
大坂に置いた川御座船は
朝鮮使節や琉球使節の
迎接用としても利用された為
漆塗りの屋形に
金銅の金具や装飾が施され
船体・屋形ともにとりわけ
豪華な船であったといわれます。
野崎参り
『野崎小唄』
野崎参りは 屋形船でまいろ
どこを向いても 菜の花ざかり
粋な日傘にゃ 蝶々もとまる
呼んで見ようか 土手の人
東海林太郎の歌で知られる
「野崎小唄」に描写されているように
天和から元禄・宝永年間
(1681年~1704年)にかけて
天満橋の八軒家船着場から
鯰江川や寝屋川をさかのぼり
野崎観音
(大東市 曹洞宗福聚山慈眼寺)まで
舟で上っていく
「野崎参り」が盛んになり
陸路を歩く参拝者と
罵り合って競り勝てば
一年の幸を得られた
と伝えられています。
近松門左衛門の
「女殺し油の地獄」の一節には
「鯰川よりゆらゆらと
野崎参り屋形船」
との記述もあります。